2015年03月09日

リズムのちから

芥川也寸志の『音楽の基礎』は、普通の音楽理論書と少し違って作曲家の視点で書かれていておもしろいと思います。この本の中で、リズムについて次のように書かれている部分があります。

「心臓の鼓動に象徴されるように、リズムは生けるもののしるしであり、音楽におけるリズムもまた音楽全体を支配する生きものである。」

「リズムは生命に対応するものであり、リズムは音楽を生み、リズムを喪失した音楽は死ぬ。リズムは音楽の基礎であるばかりでなく、音楽の生命であり、音楽を越えた存在である。」

私も児童館で小さな子どもたちと音楽を通じて接しているうちに、リズムの影響について考えるようになりましたが、芥川也寸志もリズムについてはかなり重要視していたようです。
曲を弾いていて、旋律や和音は静的な感動を与えてくれるのに対し、リズムは動的な、もっと原始的な感動を与えてくれるものだと感じます。

posted by yoko at 00:54| 京都 ☁| 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月08日

『春を感じるコンサート』

内藤晃さんが久々に関西に来られるということで声をかけていただきました。おとといがレッスン、そして昨日はコンサートでした。
レッスンはバッハのパルティータ1番のプレリュードとサラバンドをみていただきましたが、また多くのことに気づかされました。より洗練された音楽を奏でるための大切なことをいくつも。
今回のために用意してくださった資料の中に、私も持っているパウル・バドゥーラ=スコダの『バッハ演奏法と解釈』の中からパルティータ1番のサラバンドについて書かれたものがあったのですが、今まで気づいてなくて「本、読んでくださいね」と言われました(笑)。700ページ近くある本で、600ページ以降にのっていました。買ったときは途中まで読んだんですが、なんせ半分以上装飾音についてでクラクラして、そのあたりからさらさらっと目を通してそのまま本棚に飾ってありました(笑)。

今日の毎日文化センター大阪のピアノはべヒシュタインでしたが、内藤晃さんは本当に楽器のこと、音をコントロールすることを熟知されていると感じました。そして記号化された楽譜の後ろにある音楽を、洗練された音で表情豊かに、生き生きと巧みに奏でられるのでした。

プログラムは『春を感じるコンサート』というタイトルでバロックから現代までと幅広く、例えば吉松隆やセヴラックやメトネルなどの知らない曲が半分以上でしたが、親しみやすいものが多く、きっと配慮されているんだろうなと思いました。

この2日間で、またずいぶんと色々なことを学びました。いい影響を受け少しずつ自分の演奏も変わっていくことを期待します。

posted by yoko at 00:58| 京都 ☔| 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月05日

子育て講演会で音楽

今日は、毎月「ピアノに合わせてあそぼう」というイベントで行っている近所の児童館と保育所共催の子育て講演会でイベントをやらせていただきました。
タイトルは『赤ちゃんは何を聴いているの? どんな音楽が好き?』です。
内容は
・赤ちゃんの聴覚や音から受ける影響などのお話
・子守歌(シューベルトの子守歌、モーツァルトの子守歌、ゆりかごのうたを今回演奏用に編曲したもの)の演奏(歌詞を配って知ってる方には歌っていただきました)
・軽快なクレメンティのソナチネの演奏で雰囲気を変え
・みんなでリズムで楽しむ歌(森のくまさん、おもちゃのチャチャチャ、山の音楽家など)を伴奏にたくさんリズムバリエーションをつけて、小さな手作りのマラカスを配ってもらってみんなで歌ったり、マラカスを振ったり。

23組か24組くらいの親子が来られましたが(2歳くらいまでの)、マラカスは今回のために60個も用意してくださりましたので(!)、足りました。みんなで振ったらすごい音かなと思ったら、中身がビーズやどんぐりなので優しい音でちょうどよかったです。鈴やカスタネットのような普通の楽器だと数が多くなるとかなり耳にきつい感じになりますが。

終わってからお子さんの反応を教えて下さったお母さんがいらっしゃいました。まだおしゃべりはあまりないけど音楽に合わせて言葉が出てくるというお話は興味深かったです。一人、回覧板で見たからと近所の方がかけつけてくださり、子供たちが音楽が始まるとリズムに合わせて動いていたよと教えてくれました(今日はみんなに背を向けてピアノを弾いていたので)。
児童館や保育所のスタッフさんたちの感想などからも、やはり子供はリズムによく反応してくれるんじゃないかなと改めて思いました。
とりあえず無事終わってほっとしてます。


posted by yoko at 00:09| 京都 ☁| 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする