2015年06月30日

ちょっと気になる映画音楽

『亡命ユダヤ人の映画音楽』(高岡智子著 ナカニシヤ出版)で、コルンゴルトという作曲家のことを知りました。エーリッヒ・ヴォルフガング・コルンゴルトはシェーンベルクと同じユダヤ人で、同時代で、同じようにヨーロッパからアメリカに亡命したクラシックの作曲家ですが、映画音楽の分野で活躍した人です。
この本によると、コルンゴルトは8歳で歌曲、9歳でカンタータをひとりで作曲して、マーラーに弾いて聴かせたら、マーラーが感激して叫び、ウィーンで「モーツァルトの再来」と騒がれたそうです(同じヴォルフガング!)。モーツァルトはお父さんも音楽家で教えてもらっていたのと比べると、子どもがひとりで作曲って??すごすぎる!

ハリウッドの映画が無声映画からトーキー映画に変わる時代で、シェーンベルクにも映画音楽の作曲依頼はいくつもあったようですが、結局映画音楽は作らなかったということです。でも映画は嫌いではなく、チャップリンとも仲良かったらしい。

映画音楽の作曲家といえば、エンニオ・モリコーネが『ニュー・シネマ・パラダイス』などで有名だと思いますが、ずっと昔にこの映画を観たことがあるものの、あまり覚えてないので先日予告編をユーチューブで観たら、号泣(笑)。映画のムードと音楽の両方のせいかな? 3時間完全版を借りて観るか悩むところです(予告編で号泣ですから(笑))。

6月初めに、ちょうど無声映画と生演奏を組み合わせた素晴らしいシネコンサート(『笑う男』)を鑑賞してとても感動しましたが(無声映画の時代は生演奏だったらしい)、この時も映像と音楽の相乗効果のようなことについて考えました。ずいぶん泣かされましたから(笑)。

この本はまだ半分ほどですが、作曲の手法や現代音楽と映画音楽の比較や色々興味深いことが書かれていて思っていた以上におもしろい。図書館で借りた分厚い本は、部分読みだったり、思っていたのと違って
読まなかったり色々ですが、この本は全部読むかも。映画音楽は今まであまり気にとめてなかった分野ですが、なかなか興味津々です。



posted by yoko at 23:53| 京都 ☔| 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月19日

民族音楽を聴く

最近、たまたま高木正勝さんという映像作家であり音楽家である人のことを知りました。2009年のNewsweek日本版で、「世界が尊敬する日本人100人」の1人に選ばれているそうで(!)、ホームページを見てすごい人だなと思いました。なんか、自由だなと思いました。自由な発想、自由な感性。
多分、この方の影響でしょう。今色々な民族音楽を聴いています(雅楽も含め)。当然西洋クラシック音楽とは全然違う音楽の世界が、たくさんあります。
今までもクラシック以外の音楽は聴いてきていますが、あらためて、民族や国境を超えて多くの地域で聴かれ演奏されている西洋クラシック音楽(日本の童謡や唱歌も、西洋音楽に心奪われた日本の作曲家たちが作ったものが多い)と、限定された地域で固有の文化を共有している人たちの間で受け継がれている音楽の違いについて考えています。

BGMとして流していて、「いいな」と聴いてしまうのは今のところアフリカの音楽。やはりリズムが魅力的。アフリカは人類のルーツということですから、そういう意味でも興味あります。

(『民族音楽学理論』の著者、徳丸吉彦さんは本の中でクラシック音楽も含めどの音楽もどこかしらの民族の影響を受けているから、すべての音楽が基本的に「民族音楽」であると書かれています)



posted by yoko at 23:47| 京都 ☁| 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月11日

YouTubeに公開しました

以前、あるピアニストがある映画監督の言葉を紹介されたのを聞きました。何事かをやりとげるのには恥をかくほどいいというようなことです。失敗を恐れず何かをやれば、それだけ恥ずかしい思いをすることもあるということで、自分は失敗を恐れてないわけではないけど思ったことはやってみるタイプなので、そういう経験(恥ずかしい思いをする)はけっこうしているなと思います。
それでまたこのたび、恥ずかしい気持ちもありながら自分の曲をYouTubeにアップしました。少し前に別の所にアップしていますが、こちらは色々制限があってまだ調整中です。
自分の作品にも演奏にも自信があって公開するわけではないですが、知って聴いていただくことで少しでも前に進んでいきたいと思っています。特にネットを使うことで海外の人にも聴いていただけるチャンスがあり(すでにスイスの友人には知らせ済)、言葉を介さずに届けられる音楽の特性が生かせられるとうれしいです。とりあえず小品8曲(昼寝向きが多い?)で、今後少しずつ増やしていく予定です。
生演奏だともう少しのびのびできるのですが、どうしても録音を意識してかたくなってる感じがします(きっとすごく集中しているせいで弾いたあとヘトヘトです(笑)。気になるところはたくさんあるけど、多分きりがない(笑))

もし興味を持たれたら、お聴きになってくださいね。
YouTube


posted by yoko at 11:41| 京都 ☔| 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月08日

モーツァルトの方法

『音楽は対話である』(ニコラウス・アーノンクール著)の中の「モーツァルトは改革者ではなかった」の中に次のような記述があります。

「かつて一度も聴いたことがなかったような、そして存在したことのなかったような音楽技法上のものを、新たに発明したり、用いたりすることなく、モーツァルトは同時代の作曲家と全く同じ媒体を使って、他に比べることのできない世界を音楽の中で表現したのであった。これはまさに謎ではないか。説明することも、理解することもできない」

現代はモーツァルトの時代に比べ、はるかに何もかも出尽くした状況だと思いますが、この考察の中に創作のヒントがある気がします。


posted by yoko at 23:51| 京都 ☔| 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月03日

映像と音楽の強力なコラボでした

今日は知り合いの方が、シネコンサート『笑う男』(ヴィクトル・ユーゴ原作)のチケットをくださったので(夫の分まで!)、京都府民ホールアルティまで行ってきました。
今回興味そそられたのは、フランス八重奏団による演奏です。1928年に映画化されたこの無声映画に合わせて音楽を作ったのは、今回の指揮者であったことを後で知りました。
1998年にカンヌ映画祭で初めて公演されたということです。

これほど強力な映像と音楽のコラボレーションを鑑賞したのは初めてです。映画には音楽はつきものですが、生演奏は全然違う! 曲も素晴らしくて(約2時間シーンに合わせほぼ続けて演奏!)物語に引き込まれながらも何度も「美しい音」を意識せずにはいられませんでした。
映画だけでも感動するのだと思いますが(泣ける)、音楽の心理への影響はきっと大きいのだろうと感じました。途中、ハンカチを出しティッシュを出し、もう大変でした(笑)。
作品の情報も先入観もほとんどなしに鑑賞して、深く深く感動しました。

posted by yoko at 23:57| 京都 ☁| 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月02日

自分の「歌」

ぼちぼち自分の作った曲を録音しようかなと思ってるので、最近では自分の曲ばかり練習してます。小品ばかりですが10曲以上あるのでけっこう時間かかる上に、途中で修正したり、また新しいアイデアが浮かんで練習を中断して、五線譜に書きはじめたり。いつ録音できるだろう?

雰囲気的には叙情小曲集かな(グリーグのじゃないですよ。感情を表現するという意味で)なんて思ってますが、弾いてて感極まったり、なんておめでたい(?)人間なんだろう(笑)。自分が作るんだから当然まず自分が好き、弾いてて楽しいと思えないとね。
クラシックの曲ばかりを弾いていた時は、少しでもその中にある「歌」を自分なりに歌いたいと努力していたわけですが、今は私自身の「歌」を歌っている気持で本当に楽しいです。


posted by yoko at 23:51| 京都 ☁| 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする