2015年09月02日

音楽と……

『フリッツ・イェーデの音楽教育』(小山英恵著、京都大学学術出版社)の中に以下のように書かれています。

「イェーデは、音楽、絵画、文学、宗教、哲学、数学といった専門分野が互いに関連なく存在することを批判する。それらは人間の内面において1つであり、「その破壊は、われわれが人間であることの切断を意味する」とした。イェーデは、これが1つであることの感覚は、学校によって破壊される前の「子どもの中に無意識に生きている」ものであるとも述べている。つまり、イェーデの言う「生」には人間が本来もつ内面の全体性という意味も含まれていた。」

フリッツ・イェーデは、20世紀初頭にドイツで活躍した音楽教育実践家ですが、彼の指摘した問題点は現代の日本でもあてはまるんだろうなと思います。教科や文系・理系といったような分類は、学校システムの中で植えつけられるもので、そのために本来は色々なものが関連していることに気づきにくくなるのかもしれません。

以前ピティナの記事で読んで感動したのですが、アメリカではほとんどの総合大学に音楽学科があり、また音楽を専門に学ぶ「音大」は少ない上にそこでは音楽以外の教科に力を入れていることを知り、イェーデの言う「人間の内面において1つ」である様々なことの関連が重要であることをよく理解した上での制度なんだなと思いました。(アメリカの大学にはなぜ音楽学科があるのか?

実は私が音大受験をやめた理由のひとつが、音楽ばかりやることへの違和感(10代の感覚ですから思い違いもあったかもしれませんが)でした。私はそういうタイプだったんです。

それで今は、音楽が私を感動させるものとして、自分の表現手段として何より特別なものであるわけですが、その他のものへの興味も色々と持ち続けています。
自然や芸術や詩や美しいものからたくさんの感動を得ると、今度は自分が表現したいという意欲が芽生える感じですね。

夫の仕事を手伝って、インテリアのあれこれを考えるのも楽しいものです。この分野も私が自分の家も含め、長年積極的に関わってきたことの一つです。
音楽抜きの人生は考えられませんが(生きてる限りピアノは弾きたい!)、その他多くのものも人生を豊かにしてくれているのだと思います。

フランス照明2.jpg
夫の絵をたくさん飾っているギャラリー兼打ち合わせ室
posted by yoko at 23:49| 京都 ☁| 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする